買い替えのサインは氷を見れば分かる。
引越しで古い冷蔵庫を運ぶんですけど、運搬後に壊れてしまったら運賃が無駄になってしまいます。
故障前の寿命やサインってどんなのがありますか?
冷蔵庫の寿命は平均で10年から15年の間と言われています。
確かに、寿命が近いと引越し前に買い替えた方が良いので、メーカーごとの寿命や壊れる前のサインを見ておきましょう。
メーカー別にみる冷蔵庫買い替えの目安
各大手メーカーだと、買い替えの目安や故障前のサイン等はどのようになっているのでしょうか?
パナソニック
- 使用頻度や環境にもよりますが、買い替えの目安は12年〜13年程度。
- パッキンの劣化や冷却機能の低下が見られたら買い替え時期。
- 部品の保存期間は生産終了から9年間なので、これを超えると修理不可になります。
日立
日立での掲載はありませんが、平均として12.2年程度で買い替えを推奨しています。
また補修用部品の保有期間は、生産終了から9年間としています。
シャープ
シャープは一般に寿命は10年言われています。とだけ掲載されています。
アクア(ハイアール)
一般的に8年〜12年とされています。また国税庁が定める耐用年数は6年間と掲載されています。
各メーカーで詳しく寿命が掲載されているのは現状パナソニックだけでした。(東芝と三菱のホームページには掲載されておりません。)
メーカーごとに見ても平均的に10年〜12年程度としている事が多く、部品の保有期間も製造終了から9年間が多くなっています。
冷蔵庫が寿命を迎えるサインはこれ!
まず確認すべきは一番顕著に出やすい製氷機や冷凍庫です。
氷を持ちあげてみて、それがいくつもいくつもくっついて塊のようになっていると、それはすでにモーター部分が悲鳴を上げているという証拠です。
もしも、冷蔵庫にアイスクリームなどが入っているのであれば触ってみましょう。
カチカチになっているはずのアイスクリームがちょっと昔よりも柔らかくなるようになったのであれば、それも製氷機同様にモーターの動きが悪くなっていると考えてよいでしょう。
冷蔵庫から頻繁にブォーンという大きめの音やカンカン・カラカラ音がした場合には黄色信号です。
冷蔵庫の内部からブーンという大きな音やカンカン音などの異音がした場合は、コンプレッサーもしくは冷却ファンの故障、又はパーツが寿命の場合がほとんどです。
ただし、引っ越しや移動などで設置直後は庫内を冷やすために大きな音が出ますので、しばらくは様子を見て下さい。
冷蔵庫の下、もしくは床から振動と共に騒音がする
庫内を冷やすためのコンプレッサーの下には振動を防ぐために防振(制振)ゴムが敷かれています。
ゴムなので経年劣化により消耗、破損します。隣の部屋にまで響くほど大きな振動なら交換が必要です。
冷蔵庫の外側、ドア周辺や、冷凍室周りに結露が良く発生する。
結露を乾いたタオルで拭いても、何度も結露しやすい場合は、断熱材が劣化している場合があります。
喚起を行っており風通しを良くしても、結露が出来てしまう場合は、断熱が上手く出来ていない可能性があるので、点検・修理が必要です。
冷蔵庫内部が冷えない。冷え方にムラがある。
庫内の温度が設定よりも高い、または冷え方にムラがある場合は寿命が近い可能性があります。
以下には各冷蔵庫内の箇所別に基本温度を表記していますので測ってみましょう。
- 冷蔵室:3〜6度
- ドアポケット:3〜7度
- チルド室:0度
- パーシャル:-3〜-1度
- 製氷室:-1度
- 冷凍庫:-20〜-18度
- 野菜室:3〜8度
上記の温度よりも上回る場合には設定温度の変更を行うなどの対処を行ってください。
庫内が冷えない原因としては、
- 放熱スペースが取れているか?(上部50o以上、壁から15o以上離す)
- 設置環境の確認(直射日光が当たらず、風通しが良い場所)
- 霜が付いていないか?(冷蔵室・冷凍室の奥にある吸込み口付近を確認)
- ドアパッキンが破損していないか?(冷蔵庫の開閉口に付いているゴムが破損していないか確認)
全て試しても、目的の温度に達していない場合には、冷蔵庫の故障や寿命が近付いていると判断しても良いでしょう。
ちなみに、冷蔵庫本体の側面が熱いのは故障ではありません。
設置直後は内部を冷やそうとし、夏は熱を放出するため側面が熱くなります。
まとめ
以上のことをまとめると、
- 寿命は10年〜15年の間
- 故障しても部品の保有期間は製造終了から9年間なので超えると修理が不可、又は高額になる
- 変な音が頻繁にしたり振動が激しい、また庫内が冷えずに冷え方にムラがあると寿命間近
という事が分かります。