運搬後に冷蔵庫が冷えない場合の原因とは?
引越し後のように、長時間電源を抜き、再稼働させた場合は、
冷蔵庫が冷えるまでに夏場なら10時間程度、冬場では3、4時間程度かかる事を確認してください。
実際はこのケースが多いのですが、もし時間が経っても冷えない場合は、
もう一度、電源を抜いて再度コンセントを差し込み一日程度は様子を見る事も行って下さい。
※内部が冷えるまでは物を詰めないようにして下さい。冷えるのが遅くなります。
上記の事を試し、どうしても冷えない場合には慌てずに下記を参照してください。
設置場所による放熱不良
庫内の冷たい温度は外部に放熱する事により保たれているのですが、放熱が上手くいかないと冷えにくくなる事があります。
いわゆる放熱不良によって冷えないケースが挙げられます。
壁や棚などが周囲に物があれば、数cm離すことで熱がこもりにくくなり、再び正常に稼動します。
またガスコンロや直射日光が当たるなど他に熱源がある場合も、熱があたらないようにすると問題が解消します。
冷蔵庫の熱は、左右、背面、上部に移動しますので、側面に荷物を置いたり、上部に電子レンジを乗せていないかの点もご確認ください。
圧縮機のオイル漏れや冷媒漏れで冷えない
何らかの拍子に、背面にある圧縮機周りの配管を傷つけた場合は、オイル漏れと同時に冷媒も漏れてしまいます。
ガス漏れが原因と考えられる場合に確かめ方としては、側面に耳を付けてみると分かりやすいです。
水が流れるような音がしていれば正常に稼動しているのですが、音がしない場合にはガスが漏れている可能性が高まります。
この音は、冷媒のガスが液化して循環する際に発するため、始動時(内部を冷やす際)に音がしない場合はガス漏れが考えれます。
コンプレッサーやファンの故障
※庫内が冷えて、室温が正常に保たれている場合は、通常この作動音は聞こえません。
コンプレッサーの故障の場合だと、冷気の流れが十分に行われず冷えないという事になります。
また、運搬ミスによる内部基盤の損傷やファンの故障によって冷えない事も考えられます。
対処法としては修理のみになりますので、依頼した引越し業者への保険の適用の確認と、購入した電気店で点検してもらった上で原因の追及と修理費用の確認が必要です。
もしも、購入した電気店が分からない場合は、メーカーに点検してもらう方法もあります。
環境の変化により寿命を迎えた
そんな偶然は無いと思えますが、家電はちょっとした環境の変化、たとえば引越し先の電圧が変わったり、湿度が高くなったりと環境の変化が重なりちょうど寿命になるというケースもあります。
寿命の場合は、コンプレッサーの出力低下が要因として大きいので、電気店で点検してもらうと良いでしょう。
一般的に冷蔵庫の寿命は10年程とされていますが、買ったばかりであれば運搬による故障が考えられます。
冷蔵庫の寿命や買い替えのサインも合わせて参考にして下さい。
以上の事を確認した上で、修理が必要となった場合には運搬業者による保証での対応のご確認をお願いします。