冷蔵庫は寝かせて運搬してはいけないって本当?

 

冷蔵庫を横倒しで運搬しても大丈夫ですか?・・・・


 

 

トラックに横倒しで積むのは絶対NGですが、搬出・搬入が難しく一時的に横に寝かすのは問題ありません。
(落下させないよう十分にご注意ください。)


 

 

そもそも冷蔵庫は横からの衝撃に弱く、横にして落としたり横から振動を与えることで、冷媒ガスを送る配管に傷が付き切れることが起き、オイルや冷媒ガスが外部に漏れてしまう事があります。

 

 

 

冷蔵庫には冷媒ガスが封入されており、
冷媒ガスが機械内部を循環する際の気化熱などを利用して庫内を冷却するという機能を有しています。

 

 

冷媒ガスは無臭ですが可燃性です。仮に、オイル臭がしたら配管から漏れてる可能性があるので火気厳禁&換気&修理業者に連絡です。


 

 

さらに、この冷媒ガスを循環させるためには圧縮機が必要になります。

 

 

「圧縮機となるコンプレッサー」は、故障すると特に高く付く部品です。
これは機械の冷凍回路、つまり冷媒ガスが封入されている回路に圧力を加えることで冷媒ガスを循環させる役割を担う部品です。

 

 

 

このコンプレッサーの中では冷却時にピストンが稼動し、冷媒ガスを圧縮して回路に送り込むために動いていますが、ピストンが動く際には摩擦が発生するため、その摩擦を軽減するためのオイルが封入されています。

 

 

横倒しに運搬することで、冷凍回路の細い管の中にオイルや冷媒ガスが混入してしまうことがあるのです。

 

 

配管内を伝って冷凍回路の中に入り込んでしまうと、冷却性能が大きく低下することになってしまいます。

 

 

 

さらに、オイルの無い状態でコンプレッサーを稼働させることも故障につながってしまいます。


 

冷えなくなり修理が必要になると、状態によっては新品を購入できるほどの修理費用がかかるため十分な注意が必要です。

 

引越しなどで運搬する際にはなるべく立てて持ち運び、もし傾けた場合は、すぐに電源を入れることは控えるようにして下さい。
(引越し業者で横にして運ぶ業者は皆無です。)

 

縦にして運んだ場合はすぐに電源を入れても問題ありませんが、横にして運んだ場合は一日は電源を入れずに立てて置くことでオイルや冷媒ガスの状態をある程度元に戻すことができるようになります。

 

 

どうしても、重さや搬入経路の問題で個人での運搬が難しければ、トップページの冷蔵庫だけの引越しが安い業者を参照して下さい。